ネットワークビジネスは「ネズミ講」と何が違うのか?

ネットビジネス関連

記事を読む前に…ひとつだけあなたに質問があります

【1】「ネットワークビジネス=ネズミ講」じゃない?…いや、それは“建前”です。

「ネットワークビジネスってネズミ講と違うんでしょ?
ちゃんとした“商品”があるから合法って聞いたけど?」

——これ、40〜50代で副業や老後の収入源を探し始めた方から、よく聞くセリフです。

結論から言うと、
「ネットワークビジネス=ネズミ講ではない」けれど、限りなく“それに近い仕組み”もあるのが現実です。

むしろ、「合法の皮をかぶったグレーな構造」に気づかずに参加してしまい、
・友人を失い
・お金も失い
・信用も失い
その上「誰にも相談できなくなる」という、最悪の“負のスパイラル”に陥ってしまう人が後を絶ちません。

この記事では、あなたがそうならないために、
「法律上の違い」だけでなく、
「なぜハマるのか」
「どのように脱出できるのか」
まで掘り下げてお伝えします。

【2】まずは冷静に。「ネズミ講」と「ネットワークビジネス」の定義の違い

厚生労働省の公式見解によると——

  • ネズミ講(無限連鎖講):商品やサービスが実質的に存在せず、「会員を紹介することで報酬が得られる」仕組み。違法。

  • ネットワークビジネス(MLM:マルチレベルマーケティング):商品やサービスの流通を伴い、紹介に応じた報酬が得られる仕組み。合法。

つまり、「商品があるかどうか」が最大の違いとされます。

…が、ここに落とし穴が。

実際には「商品はあるけど、売る気がないor売れない」ケースが大半なのです。

事例で見てみましょう。

【3】合法でも“構造は同じ”!? 実例で見る「限りなく黒に近いグレー」

とあるネットワークビジネスの商品:
「1本12,000円の健康ドリンク(原価は推定300円)」

  • 一般消費者にはまったく売れない

  • 結局、会員同士で買い合う構造になる

  • 「とにかく人を紹介して、組織を大きくすれば稼げるよ!」と勧誘がメインに

  • 気づけば「商品販売」ではなく「人集め」が主目的に

これ、もうほぼネズミ講と変わらない構造です。

違法か合法かは、“構造”ではなく“建前”の問題

実際、国民生活センターにも、
「合法なはずのネットワークビジネスで被害を受けた」
という相談が年間6,000件以上(※)寄せられています。

(※出典:国民生活センター『特定商取引法に関する相談件数』より)

【4】なぜ40代・50代が狙われるのか? “心理的スキマ”のマーケティング戦略

実はネットワークビジネスの勧誘者は、ターゲットを30代ではなく40〜50代に絞ってきます。

なぜか?

以下のような“心理的スキマ”があるからです。

  • 子育てが落ち着き、将来に不安を感じ始める

  • 転職しにくい年齢層で、収入アップの道が限られている

  • 親の介護・医療費など、支出が増えるタイミング

  • 昔の人脈を持つが、使い道がない

つまり、
「自分をまだ“稼げる存在”として証明したい」
という欲求と、
「孤独や不安」が交差する年代なのです。

そこに現れるのが——
「誰でもできるビジネス」
「稼いでいる仲間がたくさんいる」
「あなたにしか声をかけたくなかった」
という、心理に突き刺さる言葉たち。

これはもう、マーケティング戦略として非常に優秀です。
感情を動かされるのも無理はありません。

【5】「辞めたくても辞められない」構造の秘密

いったんネットワークビジネスに足を踏み入れると、多くの人が抜け出せなくなります。
その理由は3つあります。

❶ “ sunk cost(埋没コスト)”の罠

「今まで使った時間とお金が無駄になるのが嫌」という心理。
やめたら“自分の判断ミス”を認めることになるからこそ、人は辞めにくい。

❷ “仲間”ができる

ネットワークビジネスでは“チーム制”を敷いて、成功者の話を定期的にシェア。
→孤独を埋め、仲間意識を演出して抜けにくくさせる

❸ “成功者のロールモデル”が常に目の前にいる

「この人も3ヶ月前はあなたと同じところにいた」
「だから、あなたも続ければ必ず成功できる」
→冷静な判断ができなくなる構造

これはもはや心理学レベルの戦略。
しかも、こういった仕組みこそが「合法」の最大の武器でもあります。

【6】「それでもやりたい人」のための“冷静な見分け方”

すべてのネットワークビジネスが悪とは限りません。
が、少なくとも以下のチェックリストに引っかかるものは絶対に避けるべきです。

✅ チェックリスト:このMLMは“危険”かも?

  • 商品が「高すぎて一般人に売れない」

  • 「買うのが義務」のような仕組み(自爆購入)

  • とにかく「紹介者を増やせ」と言われる

  • 「簡単・誰でも・すぐに稼げる」が口癖

  • セミナーが頻繁にあり、精神論が多め

  • 初期費用が高額(例:10万円以上)

もし2つ以上当てはまるなら、
「稼ぐ」より「搾取される」側に回る可能性が非常に高いです。

【7】本当に「稼ぎたい」なら、この選択肢を見てほしい

ネットワークビジネスに感じていた魅力って、本質的にはこんなはずです。

  • 顔出しせずに働ける

  • 自宅でできる

  • 年齢関係なくスタート可能

  • 仲間やつながりもできる

  • 低資金でスタートできる

でも、それ全部、X(旧Twitter)× ブログ(note )× ChatGPTで再現できます。

しかも、
✅ 完全匿名
✅ 広告費ゼロ
✅ 1日1〜2時間でOK
✅ すでに40代・50代で実績を出してる人多数

実際、インターネットで40代・50代の初心者が1〜3ヶ月で10万〜100万円を稼ぐ事例が出ています。

しかも、誰も友達を失っていません。
誰かを勧誘することもありません。
やることはただ「ネットで発信し、自分の知識や体験をまとめる」だけ。

【8】まとめ:人生の後半戦で、何を“資産”にするか?

ネットワークビジネスが悪いと言いたいわけではありません。

ただ、
「誰かを巻き込むことでしか成立しないモデル」
に依存するのは、あなたの人間関係や信用を削っていく行為です。

これからの人生で必要なのは、
「自分の知識・経験・スキル」を“商品化”して、ネットに残すこと。

それが「真の資産」になります。

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